食品衛生法改正対策。 小特許(実用新案)管理記録カレンダー

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食品衛生法改正対策。 小特許(実用新案)管理記録カレンダー

2019/09/01

食品衛生法改正対策

管理記録カレンダー

小特許(実用新案)管理記録カレンダーの登録通知と登録証が届きました。

リテールHACCP(HACCPの考え方を取り入れた衛生管理)は
2018年6月13日に食品衛生法改正が公布され、
原則として、すべての食品等事業者に、一般衛生管理に加え、
HACCPに沿った衛生管理の実施が求めらることになりました。

ただし、規模や業種等を考慮した一定の営業者(喫茶店や移動販売などの
小規模な飲食業)については、取り扱う食品の特性等に応じた衛生管理とし、
これがリテールHACCPというものです。
経過措置期間として2年以内に施行されますので、ちょうど東京オリンピック開催前の
2020年6月13日まで(おそらく6月1日?)に施行されるということになります。

ただ、このリテールHACCPは一般衛生管理の実践の他、
重要管理点(CCP)という食中毒を起こす危害要因のポイント
(食品別の冷蔵したり加熱するポイント)を設定し、
モニタリング(記録)も課せられます。

これらの実施は、多くの小規模飲食事業者にとって、
決して難しくはないのですが、日々の業務に加えて実施することから、
できる限り簡易化と習慣化、効率化を検討していかなければ、
今回の法改正が絵に描いた餅にもなってしまう…と思いました。

そこで、食中毒防止の重要工程である温度管理などに関し、
日々継続的な確認と習慣化、記録保持に貢献できるであろう
小規模飲食事業者のためのカレンダースタイルの記録ツールとして
今回の管理記録カレンダーを考案し、折角なので実用新案申請をしました。

ざっくりとした特徴としては
・日めくり式になっていて、温度管理のカテゴリーを5つに区分し、
毎日カレンダー内に記載された基本事項(温度の記入や問題発生時の対応など)を記入していきます。
・上部は一般的な日めくりカレンダーのように金具部分を紙の切断として使わず、
全ページにミシン目を入れ、毎回の保管用としてきれいにはがすようにしました。
・左側には2つの穴(2穴)を設け、毎日の記録後に当該紙面を別の「記録用ファイル」に
綴じ込み別途保管管理できるようにしました。
・近年の携帯などの端末による進化は目覚ましく、当該作業をスマホなどの端末での実施も
工程によってはスマホによる記録も有効ですが、当該製品は壁掛けで生産現場に掲示するため、
日めくりという記入と行動により記録の失念が防止でき、また、書くという作業が習慣化に役立ちます。
(実際の登録内容はもう少し違います)

この管理記録カレンダーは保健所でも見てもらい、今回の食品衛生法改正の趣旨に沿っているか?
現場での活用に問題はないか?なども確認しながら修正もしています。

・現場が忙しくてなかなか実施できない…。スタッフも少なく実施に自信がないなど
色々な事情のある飲食店さんが圧倒的に多いかと思います。
でも、今回の改正は義務化ですので、必ず実施しなければいけません。

この管理記録カレンダーは年内にモニター店舗さんで実際に活用してもらい、
現場の意見やアドバイスも頂き、さらに改善をしていくつもりです。